投資信託でお金を増やすためのノウハウはいろいろありますが、「最低限ここだけは押さえておく」というコツがいくつかあります。
わたしも投資をはじめたときは「何を基準に投資信託を選べばいいのか?」と悩み、挙句の果てには銀行窓口で勧められた投資信託を買って損をした経験もあります。
投資の経験を積んで1000万円を運用に回すようになったことで資産運用の相談を受けることもあるせいか、初心者の方のポートフォリオを見たときに「これはもったいないな…。もっと良い投資信託を選べば資産が増えるのに…」と思うことがあります。
ということで、この記事ではわたしが考える投資信託で儲けるための選び方の3つのコツを紹介します。
投資信託は窓口ではなくネット証券で買うこと
まずは基本ですが「投資信託は窓口ではなくネット証券で買うこと」です。
意外と知らない方もいるようですが、銀行や証券会社の窓口に行かなくても投資信託を買うことはできます。
しかも、大手のネット証券だと窓口で買うよりも選べる投資信託の種類が豊富です。
例えばわたしが愛用しているSBI証券だと取り扱い投資信託数は2600本を超えます。
大手のネット証券の楽天銀行も投資信託取り扱い数は2500本以上です。
もちろん取り扱いの種類が多ければいいというものではありませんが、選べる投資信託の数が多ければその分比較してお得なものを見つけることもできます。
わたしも含め、多くの投資初心者が「安心感」のある銀行や証券会社に資産運用の相談してしまいます。
しかし多くの場合、そういった場で勧められるのは販売元の金融機関がより儲かる投資信託です。
わたしが初めての投資で買った「コアラの森」という投資信託です。
手数料が鬼のように高く分配金から税金も引かれて大損しました…。
わたしの初めての投資失敗談については「【投資失敗談】わたしが初めて投資信託をみずほ銀行で購入した話」で詳しく書いていますのでご興味があれば読んでみてください。
繰り返しになりますが、投資信託は窓口に行かなくてもネット証券で買うようにしましょう。それだけで損する投資信託を買う確率を大きく下げることができます。
手数料の安い投資信託から優先して買う
そして儲かる投資信託を選ぶためには「手数料の安いものを買う」ことが大切です。
同じ運用利回りだったら手数料が安いほうがあなたの儲けは大きくなります。
大雑把にいうと投資信託の利回りは4%~10%なので手数料が2%違うと結果に大きく差が出ます。
投資信託の手数料は3つ種類があります。
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 解約時信託財産留保
購入時手数料は投資信託を買うたびにかかる手数料です。
覚えておいていただきたいのは「購入時手数料がゼロ円の投資信託を選ぶ」ことです。このような商品を「ノーロード」といいますが、今どき購入時手数料がかかる投資信託はロクなものがありませんので注意しましょう。
信託報酬は毎年かかる「投資信託を保有している額に応じてかかる」手数料です。
信託報酬が投資信託によって一番差がでるものなのでよく確認してください。
理想は0.5%以下、最低でも1%前後のものを選ぶのがコツです。
解約時信託財産留保は投資信託を解約するときに取られる手数料です。購入時手数料とは反対に売った時にとられるものですね。
解約時信託財産留保も購入時手数料と同じく、手数料がゼロのもの選びましょう。
投資信託の手数料は会社によって呼び方が違ったり複雑な説明をして分かりにくくなっていることもあります。
「実際のところ手数料がいくらかかるのかが分からない」といった場合には、投資信託の情報サイト「モーニングスター」で検索して実質手数料を確認してみましょう。
毎月分配型の投資信託は買わない
もう一つ重要なポイントが、「毎月分配型の投資信託を買わない」ということです。
毎月分配型とは、投資をしている金額に応じて毎月お金をもらえる仕組みの投資信託です。
株式投資の配当金と似ていますね。
毎月分配型のデメリットはいくつかあります。
- 分配金をもらうたびに税金がかかる(20%)
- 複利の効果が生かせない
- 投資の元本を切り崩している場合がある(特別分配金)
「毎月不労所得がもらえるからお得」と人気がある毎月分配型の投資信託ですが、実際は投資に回せば増やせた利益を前借しているものがほとんどです。
目先の利益をとって将来の大きなお金を減らしてしまわないように注意してください。
投資信託を選ぶときは毎月分配型のものは選ばない。選ぶときでも「分配金を再投資に回す」設定ができるようにしましょう。
投資信託の選び方のコツまとめ
今回紹介したように、投資の知識や分析スキルがなくてもちょっとした注意点だけ守れば資産運用でお金を増やすことができます。
資産運用を始めようとお考えの方は今回紹介したコツを見ながら投資信託を選んでみることで、驚くほどパフォーマンスが高くなると思います。
具体的な資産運用の方法について知りたい方はぜひこちらの記事を読んでください。
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