こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
「将来価値が上がると予想されている仮想通貨の銘柄」として有名なKNC。
プロジェクト名はKyberNetwork(カイザーネットワーク)という名前の分散型取引所(DEX)の銘柄です。
今回の記事では、
- KyberNetworkとはどんなプロジェクトなのか?
- KNCに将来性はあるのか?
について書いていきます。
ちなみに今回紹介するKNCは仮想通貨取引所のBinanceで購入ができます。
記事を読んで将来性を感じた方は是非Binanceに登録してKNCに投資してみてください!(^^)!
1. KyberNetworkとは
最初に述べたように、KyberNetworkは分散型取引所(DEX)の一種です。
DEXとは仮想通貨を取引所に預けることなく、個人間でやりとりできる仕組みのことをいいます。これと反対なのがcoincheckやZaifのような中央集権型の取引所です。
DEXについては別の記事で書いているのでここでは詳しく書きませんが、従来の中央集権型の取引所には問題がいくつかあるので、それを改善できる一つの案がDEXになります。
中央集権型の取引所の問題とは主に、ハッキングによる資金流出のリスクがあります。coincheckのハッキング事件を機に、日本でもDEXに注目が集まっていて有力なDEX系プロジェクトへの投資が人気となっています。
ではKyberNetworkとはどのようなプロジェクトなのでしょうか?
KyberNetworkの特徴はこうなります。
- Reserve Contributerと呼ばれるプレイヤーが準備金を用意してトークンの流動性を高めている
- 決済APIによってトークンの支払いや受け取りが簡単になる
- デリバティブ取引が可能
分かりにくいので一つずつ簡単に解説していきます。
準備金モデル
準備金を使ってトークンの流動性を高めるプロトコルは『Bancor』が有名です。こちらもすでに上場しているので投資が可能なプロジェクトになります。
KyberNetworkもBancorも準備金(Reserve)をトークンの発行主体が用意しておくことで、「トークンを売却したいけど、買ってくれる人がいない」という問題を解決してくれます。
例えば、あなたがマイナーなアーティストのライブチケットを入手したけど、急な予定が入ってコンサートに行けなくなってしまいました。あなたはチケットが勿体ないので誰かに転売をようと考えますが、マイナーなアーティストのため、売却ができません。
こんなときに、チケットの発行元が日本円を用意していつでもチケットを買い取ってくれると嬉しいですし、次回のチケットも買ってもいいかなと思いますよね。
こうした売却できないリスク(流動性リスク)を減らすために準備金モデルは作られています。
KyberNetworkもBancorも同じ準備金モデルですが仕組みは少し違います。
KyberNetworkはReserve Manager/Reserve Contributerというプレーヤーが存在して価格を調整してくれています。(下の図が分かりやすいです)
Bancorにはこうしたプレイヤーは存在せず、計算式により価格が決定されます。
2つの違いはまだ詳しく分かりませんが、KyberNetworkのプレイヤーの価格決定が市場にどれだけ近いのかがポイントになると思います。
決済API
KyberNetworkを使うことで、異なるトークンの取引を簡単に行うことができます。
決済APIについては、この図が分かりやすいので一度見てみてください。
例えば、あなたがICOに参加する際にビットコインしか持っていないとします。しかしICOに参加するためにはイーサリアムでの支払いしかできないプロジェクトの場合は取引所に行ってビットコインをイーサリアムに変える必要があります。
こんなときにKyberNetworkを仲介させることで、ビットコインを送金すると自動的にイーサリアムに変換してくれます。わざわざトークンを取引所で買い替えなくても支払いができるというのは大きな特徴です。
しかもKyberNetworkは「クロスチェーン」を実装予定のため、将来的には異なるブロックチェーン上にあるトークン同士を交換できるようになります。ビットコインのブロックチェーン上にあるトークンとイーサリアムに上にあるトークンを瞬時に交換できるとしたら大きな革命ですね。
デリバティブ取引
こちらはKyberNetwork独特の特徴です。
将来の大きな価格変動のリスクを抑えるために、デリバティブを提供しています。
未来の価格の乱高下に対して一定の準備金を支払うことで変動を抑えることができるのは仮想通貨業界での重宝されそうです。
KyberNetworkの将来性
まずはじめにDEX系のプロジェクトが仮想通貨市場で増えていくのは間違いがないでしょう。取引所のBinanceも独自のDEXを作ると公表していますし、単純に考えて資産を取引所に預けてやりとりするのは危険かつ面倒なので。
ですので、DEX系のプロジェクトで非常に有力なKyberNetworkもDEXが普及していく中で価値を増していくと考えられます。
ちなみに『0x』『Bancor』『KyberNetwork』はDEXの御三家みたいに言われていますが、それぞれの現状は異なります。
0x(ZRX) | Bancor | KyberNetwork | |
日本円価格 | 53円 | 350円 | 117円 |
リリース状況 | 稼働中 | 稼働中 | テストネット版 |
プロダクト正式ローンチ | 済 | 済 | 2018年Q1 |
KyberNetworkのプロジェクトは他の二つに比べて少しプロダクトの進捗状況が遅れている印象があります。後で書きますが、KyberNetworkの利用には本人登録が必要で慎重にプロジェクトを進めている印象を受けます。
世界中でdappsが流行りだしているため、クロスチェーンで異なるブロックチェーン上にあるトークンを瞬時に交換できるKyberNetworkが実用化すると非常に重要なポジションを占めてくることも予想できます。ゲームで手に入れたトークンを取引所に送って他のトークンに換金するなんて面倒すぎますよね。
問題はdapps自体がそこまで普及していないことでしょうか?dappsが普及するのは早くても2022年以降だと思うので、そう考えると現在のKyberNetworkの価格は実用性よりも期待に支えられているため、値上がり余地は多大にありそうです。
一つ懸念があるとしたら、KyberNetworkのトークンKNCが何に使えるかが不明なところですね。KyberNetwork上の手数料になるのかと思いましたがプロダクトの手数料欄にはKNCが使われるとも書いていませんでした。
KNC自体を所有するインセンティブがないと価格が上がり続けることは難しいかと思います。0Xのようにリレイヤーの報酬として使う感じでもないので、KNCの使用用途についてはこれから勉強していきます。
また、KyberNetworkはマーケティングに力を入れているみたいで、日本での説明会も開催していました。

仮想通貨業業界の裏方のイメージがあるDEX系のプロジェクトにしては珍しく普及活動に積極的なのは価格に良い影響を与えそうです。
個人的にはKyberNetworkが本格的に使われるまでまだ数年の猶予があるため、メインネットリリース前に少量投資しておいて、本リリース後の評判によって追加投資をするのがいいかなと考えています。よくも悪くもまだプロジェクトの途中なので気長に付き合っていくと将来利益を生んでくれる銘柄ですね。
本当はこのあとに実際のKyberNetworkの使い方を書こうと思っていましたが、記事が長くなってしまったので違う記事で書こうかと思います。
よければそちらも読んでみてください。
ご一読有難うございました。