
確定拠出年金とNISAの違いについて教えて!

わかりやすく解説するね!
こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
「i確定拠出年金(Deco)とNISAってどういう制度?」
「どちらもなんかお得になる制度なの?」
わたしも資産運用をはじめたときは確定拠出年金とNISAの違いがよく分かりませんでした。
なんとなく資産運用の方法としてしか考えていませんでしたがそれぞれメリットとデメリットがあります。
2つの制度を上手に使うことで投資の運用益と節税効果が期待できます。
若い20代~30代のひとは特におすすめしたい2つの制度について今回は解説していきます。
今回の記事で分かること |
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確定拠出年金とは?わかりやすく解説
確定拠出年金は自己責任で年金を運用する制度

確定拠出年金ってどんな制度だっけ?

かんたんに言うと「自分で年金が作れる」制度だよ!
60歳まで引き出せないかわりに税金の優遇が受けられるのがポイントだね。
確定拠出年金は加入者が自己責任で年金の一部を運用できる制度です。
毎月決めた金額を投資信託などで運用して掛金と運用益の合計額を60歳以上になったときに受けることができます。
公的年金と対照的に自分で運用を管理することから「私的年金」とも呼ばれています。
わたしも確定拠出年金で運用をしています。
こちらの記事で実績を公開しているので運用成績にご興味のある方はぜひ読んでみてください。
関連記事:【運用成績公開】確定拠出年金の運用が100万円を超えました。利回り10%以上の好成績。
確定拠出年金のメリット

普通の投資信託を使った資産運用と何が違うの?

確定拠出年金を使うことで3つの節税効果が期待できるんだ!
確定拠出年金を利用したときの節税メリットはこんな具合です。
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すこし難しいのでここではシンプルなことだけ覚えてください。
- 確定拠出年金で儲けたお金は非課税になる
- 掛金を多くすればするほど所得税が安くなる
- 受け取るときの税金も安くなる

具体的にどのくらいの税金が安くなるの?
確定拠出年金の節税シュミレーションはこちらのサイトから計算ができます。
いくつかの条件を選ぶだけで税金がいくら安くなるのかシュミレーションができます。
わたしの場合は①30歳 ②毎月23,000円の掛け金 ③年収400万 ④年率3%での運用 にしてみました。
その結果はこちらです。
(引用元:iDeCoポータルサイト)

毎年41,400円の節税になりました!
上の図の所得控除以外にも、運用益の非課税や受取時の控除でさらに節税ができるのが確定拠出年金のメリットです。
確定拠出年金のデメリット

確定拠出年金にデメリットはあるの?

デメリットは2つあるんだ。
しっかり覚えておこう!
確定拠出年金のデメリットはこんな具合です。
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確定拠出年金は60歳になるまで途中解約ができません。
「突然、現金が必要になった」
こういった場合でも確定拠出年金の掛け金を引き出すことはできないので注意しましょう。
また、確定拠出年金で運用していたとしても運用成績がマイナスになることもあります。投資した金融商品がすべて値下がりした場合は運用益の非課税も意味がなくなります。
確定拠出年金は元本保証の金融商品ではないことは覚えておきましょう。

確定拠出年金で損をしちゃうこともあるんだ…。

長期間の資産運用を目的にした制度だから、短期の値動きは気にしないほうがいいよ!
長い目で運用していくのが大切だね。
NISAについて分かりやすく解説

NISAってどんな制度だっけ?

ある期間、金額の運用益が非課税になる制度だよ!
通常のNISAと積立NISA、ジュニアNISAの3種類があるんだ。
NISA制度を利用することで一定の期間の運用益が非課税になります。
NISAの種類は3つありますが基本的な仕組みは同じです。
ここではNISAは年間120万までを5年間、積立NISAは年間40万までを20年間非課税と覚えておいてください。
2018年からスタートした積立NISAについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、積立NISAについてもっと知りたいという方は是非読んでください。
関連記事:【2018年最新版】投資初心者におすすめの積立NISAと口座開設について解説します
NISAのメリット
NISAも確定拠出年金と同じく節税メリットがあります。
確定拠出年金と違うのは所得控除や受取時の控除がない点です。
その代わりNISAは確定拠出年金よりも大きな金額を運用できるため、高い運用益が出た場合には確定拠出年金よりも節税額が大きくなります。
くわえてNISAは運用途中で引き出すこともできるので、急に現金が必要になった場合の対応が確定拠出年金よりもやりやすいメリットがあります。

一度引き出したNISAの枠はもう使えないので注意しましょう。
NISAのデメリット
非課税の優遇が受けられるNISAもデメリットがいくつかあるので注意してください。
NISAのデメリットはこんな具合です。
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たとえば通常のNISAは毎年120万円までの運用益が非課税になりますが、月10万円も投資ができる人は多くありません。
もし非課税枠を使えたのが半分の60万だったとしても、次の年の非課税枠に繰り越せないため次の年の非課税枠は120万のままになります。
確定拠出年金とNISAの比較
確定拠出年金とNISAのメリット・デメリットを比較
2つの制度を比較するとこうなります。
確定拠出年金とNISAはそれぞれメリット・デメリットがあるため、2つを組み合わせて資産運用をすることが大切です。
たとえば直近の数年間で大きな出費が見込まれる場合は確定拠出年金よりもNISAの運用額を増やしたほうが現金に変えやすいのでおすすめです。
反対にすぐにお金を使う予定がない場合は節税効果が高い確定拠出年金の運用額を増やすほうが合理的でしょう。
確定拠出年金とNISAのどちらを優先するべき?

結局どちらを優先したほうがいいの?

運用する人のライフプランによって変わってくるから正解はないんだ。
それでもシロガネがおすすめするのは①確定拠出年金の掛け金を最大にする②余裕があれば積立NISAを利用するだよ!
わたしがおすすめするのは「確定拠出年金の上限まで掛け金をアップし、生活資金に余裕があれば積立NISAで運用する」方法です。
理由としては確定拠出年金の掛け金を増やせば毎年のキャッシュ(現金)が増えるため、生活資金や運用資金に回せるお金が増えるからです。
たとえば確定拠出年金の掛け金が毎月23,000円の場合。
年間で276,000円が所得控除の対象になります。
所得税と地方税でざっくり15%がかかるため、276,000円×15%=41,400円が1年間で節税できます。
大きい金額ではないですが、それでも現金が増えれば投資できる金額を増やせますね。
重要なのは節税する金額は基本的に変わらないという点です。
反対に、NISAや積立NISAの運用益で確定拠出年金の掛け金を作ろうとした場合は、毎年の運用益が必ず出るようにしなければいけません。
当然投資はプラスの年もあればマイナスの年もあります。
NISAによる節税メリットは運用益がプラスでないと受けることができません。
確定拠出年金の所得控除はその年の相場に関係なく確実に資産を増やすことができます。
ですので優先するのべきは確定拠出年金の掛け金を最大にすることなんですね。
まずは確定拠出年金の節税効果を生かして現金を増やし、そこから投資資金を確保するのがおすすめの資産運用戦略です。
確定拠出年金とNISAの違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
確定拠出年金もNISAも大きな節税メリットを受けることができる制度です。
しかしそれぞれ運用額であったり期間に制限があります。
大切なのはどちらの制度も上手に利用して資産を確実に増やしていくことだと思います。
あなたが20代~30代で確定拠出年金もNISAも使っていないのならすぐに利用することを強くおすすめします。
ぜひ節税メリットを生かして資産を増やしてください!
資産運用に興味のある方におすすめの記事はこちらです。 |