「iDeCoって怪しい」「損しそう…」と始めることをためらっているあなたへ。
iDeCoで失敗する人にはいくつかの共通点があります。それらは失敗する理由が分かっていれば避けることができるものばかりです。
今回の記事では、iDeCoで失敗する人の特徴を解説して、あなたがiDeCoで老後の資産をしっかり確保するお手伝いをします。
iDeCoで元本保証型の商品を選ぶ
iDeCoで損をしてしまう多くの人は「損したくない」という気持ちが強すぎて元本保証型の商品ばかりを選んで運用します。
上記の図を見てもわかるように、iDeCoを使っている人の多くは元本保証型の商品を選んでいます。

でも元本が保証されている方が安心じゃないの?

定期預金に預けているとお金を寝かしていることになってほとんど増えないんだ。
運用した利益が非課税になるiDeCoを使っているのに、それじゃもったいないよ!
定期預金のような元本保証型の最大の欠点は利回りがとても低いことです。
ほとんどのiDeCoの定期預金の金利は0.01%。高いものでも0.05%です。
100万円を0.01%の金利で運用した場合は1年後に100円しか増えません。

それでも投資と違って損することはないよね?

元本保証型の商品だけで運用すると実質的に損をすることになるから注意して!
定期預金のような元本保証型の商品をiDeCoで運用したとしても、口座管理手数料とインフレリスクがあるため実質的に損をする場合がほとんどです。
口座管理手数料はiDeCoを運用している金融機関に毎月支払う手数料のことです。
マネックス証券やSBI証券といった手数料の安いネット証券だと毎月167円。メガバンクだと毎月422円が取られます。
iDeCoの金融機関の選び方は「【どこを選ぶのがいいの?】個人型確定拠出年金(iDeCo)のおすすめ金融機関を解説」で詳しく紹介しています。
ネット証券でも年間2004円が手数料で引かれてしまうのに年利0.01%の運用では毎年赤字になって損しますね。
また、日本はこれから少子高齢化による人手不足であらゆる産業の賃金が上昇して物価が上がるインフレになるでしょう。
インフレ率が定期預金の利回りを上回ると、これもまた実質的に損をすることになります。
iDeCoで失敗する人は「損したくない」気持ちが強すぎて元本保証型の商品を選んでしまいますが、元本保証型の商品を選んだとしても損をすることが多いので注意しましょう。
iDeCoで手数料の高い投資信託を買う
iDeCoで失敗する人の特徴の2つ目は「手数料の高い投資信託を買ってしまう」ことです。
ここでいう手数料とは「信託報酬手数料」のことを指します。

じゃあどんな投資信託を選んだらいいの?

基本的には投資信託の名前に「インデックス」と入っているものを選ぶといいよ!
インデックス型の投資信託は信託報酬が安いから安心して投資ができるんだ。
iDeCoで損失が出たらすぐ売却する
iDeCoで運用している投資信託が値下がりして損失がでたときにすぐ売却して損を減らそうとする人は失敗します。
資産運用では価格が下がったところで売却し、価格が上がった時に買うのは悪手とされています。

でも損したら気分悪いし、「損切は大事」って投資の本に書いてあったよ!

損切が大切なのは短期の売買で利益を出す場合で、iDeCoのような長期投資では損切をするよりも定期的に積立投資をするほうがうまくいきやすいんだ。
これは私も経験がありますが、投資の初心者が投資信託を買った直後はだいたい値下がりして含み損が発生しますw
ただ、適切なポートフォリオを組んで分散投資をしていれば、平均的に年4%前後の利回りで運用ができます。
感情に任せて投資信託をすぐに売ってしまうと失敗してしまうので注意しましょう。
所得が少なくて余裕資金がない人は
iDeCoで失敗する人の特徴の最後は「所得が少なくて余裕資金がない人」です。
iDeCoのメリットとして、毎月の拠出(iDeCoに投資)した金額が所得控除され節税になることですが、そもそも所得が少ない人は控除される金額も極めて少なくなります。
そして毎月の余裕資金がなくて掛け金が生活の負担になるような人はiDeCoをやる前に収入を増やすことと支出を減らすことをさきに実行するべきでしょう。
NISAや積立NISAと違い、iDeCoは原則60歳を超えるまで引き出しができないため、緊急で現金が必要になったときに対応がないので注意してください。
iDeCoで失敗する人の特徴まとめ
いかがでしたでしょうか。
iDeCoで失敗する人の特徴は裏を返せば、紹介した内容さえ注意するとiDeCoで失敗しなくなるということです。
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これらのことを守ってiDeCoを始めれば老後資金をしっかり作れるでしょう。
大半の金融機関はiDeCoのメリットばかり広告して注意点やデメリットを教えてくれない場合がほとんどです。
iDeCoのメリットとデメリットをしっかり把握して失敗しない運用を心がけてください。