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いずれも銀行窓口で投信を購入した人の購入時点での評価額と、今年3月末時点での評価額を比べ、手数料などのコストも加味して、顧客の実質的な利益を算出した結果、46%が損をしていることがわかったのだ。
金融庁が投資家目線の商品を提供しているか金融機関をチェックするために顧客資産の成績をチェックしています。
投資家にとっては利益が出る商品=良い商品なので顧客資産の利回りが金融機関の健全性を見る指標となっているんですね。
しかし、多くの銀行窓口で販売している投資信託は手数料が高く、顧客の資産が結果的にマイナスになるケースも多いそうです。
金融庁調査の結果によると、地方銀行20行も含めれば、損失を出している顧客が6割以上に上る銀行は10行もあり、7割以上の銀行も1行あった。
リターンに見合わないハイリスクの商品を売っている銀行もあり、金融庁の発表資料にもこんな辛辣な言葉が並んだ。
「預り残高上位20銘柄のうち設定後5年以上の投資信託について、コスト・リターンを検証したところ、両者に明瞭な関係が認められず、コストに見合ったリターンは必ずしも実現していない」
投資信託の利回りってどんなもの?
投資信託の手数料は大きく分けて3つあります。
- 販売手数料
- 信託報酬手数料
- 信託財産留保額
販売手数料は投資信託を買うたびに発生するもの。信託報酬は投資信託の保有額に対して年率で取られるもの。信託財産留保額は投資信託を解約するときに発生するものです。
銀行窓口で購入する投資信託の多くが、販売手数料と信託報酬手数料が割高で投資家に不利な商品と言えるんですね。
銀行窓口で買える投資信託のほとんどは販売手数料が2〜3%で信託報酬が年1.5%前後。
初年度から利回り4.5%でも税金が引かれるとマイナスになる計算。
全ての銀行窓口販売の商品が悪いわけではないけど、ネット証券で米国インデックスファンドかロボアドを使う方が有利ですね。 https://t.co/uZoPLzd9Mr— シロガネ@外資IT企業セールス&投資系YouTuber(金融資産1,500万円) (@shirogane06) August 29, 2018
販売手数料が3%で信託報酬が年1.5%の投資信託の場合、年間の利回りがプラス4.5%以上でないとトータルで利益が出ない計算になります。
手数料は投資家にとって確実なマイナスリターンなので安いほど良い商品と言えますね。
しかし、銀行は法人への貸し付けや融資業務が不振で投資信託の手数料で何とか利益を出しているような経営状態です。資産運用に詳しくない人達に割高な手数料の投資信託を売って儲けているんですね。
ネット証券の顧客資産の70%が含み益
銀行と比べると店舗費用がかからないネット証券で投資信託を買った人はどうでしょう。

SBI証券の共通KPIを見ると、3月末時点で投信を保有する顧客の64.7%で運用損益がプラスだった。独自に公表した過去の償還・全売却分を含むトータルの運用損益(評価損益と実現損益の合計)は71.1%の顧客がプラスとなり、共通KPIベースを上回った。
シロガネも使っているSBI証券 の顧客は半数以上が含み益。売買益も加えると70%以上の顧客が利益を出しているんですね。
ネット証券の方が利益を出しやすい理由としては、
- 店舗運営費がかからない分、低コストな投資信託を販売できる
- 投資家が自分で商品を選ぶことができる
- そもそもネット証券を使う層は金融リテラシーが高く、良い投資信託を選んでいる
といったところでしょうか。
SBI証券の投資信託の顧客のうち含み益が出ているのは全体の60%超。売却益も含めると70%超の顧客が利益が出ていると発表。
楽天証券やマネックスも同水準。
店頭販売の投資信託を買った顧客の半分以上が損しているとあったけどやっぱり自分で低コスト商品をネットで選ぶべき。
https://t.co/0TpwgW74id— シロガネ@外資IT企業セールス&投資系YouTuber(金融資産1,500万円) (@shirogane06) August 28, 2018
資産運用については自分から勉強するのが大切
シロガネも資産運用に興味をもったときに何から始めればいいのか分からず銀行窓口に相談しにいきました。
そして信託報酬が高い毎月分配型の投資信託を買って損をした経験があります。
関連記事:【投資失敗談】わたしが初めて投資信託をみずほ銀行で購入した話
資産運用についてはお金のことなので詳しそうな人に直接会って相談したいというニーズは多いですが、基本的には自分で勉強して身銭を切って学ぶ姿勢が大切だと思います。
具体的には、
- 投資に関する本を読む
- 実際に小額から投資をしてみる
- 運用をしつつ情報収集をして投資額を増やしていく
という流れがいいでしょう。
資産運用を勉強するためのおすすめ書籍としては、橘玲先生の『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』や山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』ですね。
あとは1万円~10万円から始められてAIが全自動で運用してくれるロボアドバイザーで実際に運用をしてみましょう。
シロガネはWealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)を使っていますがどちらも利益が出ていますね。
関連記事:【2018年8月3週】ロボアドバイザーの実績公開|利回りがプラスに戻ってきました。
関連記事:WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方をイチから解説!|口座開設・入金・積立の手順まとめ
こうして経験を積んで資産運用について勉強すれば割高な商品を買わされることもなくなるでしょう。
ぜひあなたは資産運用で利益を出して生活を豊かにしてくださいね!