読書レビュー23 『稼ぐ力』 大前研一著

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はじめに

今回はこちらの書籍のレビューを書かせていただきます。

サマリーは下記の内容になります。

 

  • これからの時代、個人が”稼ぐ力”を身に着ける必要がある
  • 稼ぐ力にはハード面とソフト面の2種類があり、両方が必要
  • 自分の仕事に”名札”をつけなければならない

 

個人の稼ぐ力

日本企業の競争力が低下している原因は、社員一人一人が自立心を持っていないことだと指摘しています。

 

確かに、日本人は大学を卒業してから、一部の職業の方以外は学習をせず、1社の会社の中でひたすら仕事をする、というのが一般的です。

 

しかし、海外ではビジネススクールも盛んですし、1社目で適性の職業に着けることはない、という認識みたいです。

 

『ライフ・シフト』や『不安な個人、立ちすくむ国家』でも言われているように、これからは現役寿命が延び、個人がいくつかのステージごとにスキルを身に着けることが必要だと言われています。

 

社会人になったから勉強をしなくなるのではなく、むしろビジネスマンとしてスキルを磨くことが必須なのです。

 

稼ぐ力の”ハード”と”ソフト”

稼ぐ力には2つの種類があると述べられています。

 

  1. ハードスキル:会計、財務、マーケティング理論、統計学 
  2. ソフトスキル: 価値観の違う人たちとコミュニケーションをとりながら、ビジネスを円滑にすすめる力(英語力が前提)

ハードスキルはビジネスでの”道具”であり、それをうまく使いこなすのがソフトスキルとのことです。

 

私たちは普段の会社の業務に直接かかわりのない知識はなかなか学習しませんが、むしろ上記のハードスキルは”必須科目”として自分の時間を使って学ぶ必要があります。

 

ソフトスキルについては、社外や違う国の方とコミュニケーションをとる機会を増やし、経験と試行錯誤を繰り返して身に着けるものです。

 

自分の仕事に”名札”はつけられるか

また、著者は選ばれる人材としてこのように述べています。

「ほかの人にできない3つ」の仕事の名札が必要。それは、

  • 新事業を提案して立ち上げ10億円規模に育てた
  • 従来の主力商品とは別の商品を売って主力商品と同じくらい売り上げを伸ばした
  • 自分の部署の財務を劇的に立て直した

 こういった「物語」を語れないと選ばれない」(抜粋)

 

重要なのは、日々の仕事においてこのことを意識できるかだと思います。

自分の仕事に名札がつけれるかを考えることで、工夫し、ほかの人にできない付加価値をつけようと考えるからです。

 

営業でも企画でも事務系でも、こうした意識が稼ぐ力の源になっていると思います。

 

さいごに

こちらの本はとても刺激的な内容で、稼ぐ力をつけたいビジネスマンには必読書だと思います。

大前さんの主張がハイレベルすぎて、自分に自信がなくなりそうになりますが、少しずつでもスキルを伸ばして稼ぐ力を身に着けていきましょう。

全ては一歩一歩です。

 

ご一読ありがとうございました。

 

 

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