企業研究⑤ Alibaba

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はじめに

今回はこちらの記事を参考にお話しさせていただきます。

 

www.itmedia.co.jp

 

アメリカのコンサルティング企業BCGが中国のAlibabaに提出した記事がもとになっています。

 

簡単な内容としては、

  • 中国のネットショッピング市場が超巨大
  • Alibabaは単なるショッピングサイトではなくなってきている
  • 世界において、ネットショップは今後拡大していく

 

になります。

 

英文ですが、下記がレポートのURLになっていますのでよろしければご一読ください。

www.bcg.com

 

Alibabaとは

Alibaba=アリババとは、中国におけるオンラインショッピングサイトの最大手です。

 

www.alibaba.co.jp

 

アリババグループの事業内容は多岐に渡っていますが、特に大きいものがB To B電子取引のAlibaba.comやC To C電子取引のTaobao、B To Cのオンラインショッピングモールの天猫モールがあります。

 

2013年度のアリババグループの総取引金額は約25兆円と、楽天の1.7兆円と比べても非常に大きい規模になります。

 

中国のオンラインショッピング市場の大きさとアリババのシェア率

中国国家統計局の発表では、2016年に中国国内の個人向けネットショッピングの市場規模は、約5兆1000億元(約82兆5000億円)に達した。これは日本国内の約15兆1000億円をはるかに上回り、米国市場(約44兆6000億円)と英国市場(約18兆8000億円)の合計(約78兆5000億円)さえ超えている

もちろんその時点において世界一だ。レポートでは急成長の大きな要因として、もともと物流が発達していなかった中国の小売市場に、ネットショッピングが適合したことを挙げている。さらに、中国人に可処分所得の増大と消費の増加がおとずれたのと同時に、デジタル革命が進行したことも影響しているとみる。」(記事より抜粋)

 

中国のオンラインショッピング市場はまだまだ成長余地が多い中で、アリババのシェア率はなんと80%前後と圧倒的なものになります。

 

アリババは単なるネットショッピングサイトではなくなってきている

Amazonと同様、アリババもショッピングサイトの枠にとどまらないビジネスモデルになってきています。

 

BCGのレポートを約したところ、

「他の国のオンラインショッピングとは異なり、中国の消費者はほとんど会社やブランドのウェブサイトを訪れません。代わりに、彼らは淘宝網のようなオンライン市場、iQiyiのようなエンターテイメントアプリ、そして中国で最も人気のあるソーシャルメディアプラットフォームであるWeChatを通じて、彼らが購入したいものを見つけ出します。」

 

中国の消費者はアリババのスマートフォンサイトに1日30分以上滞在し、知人や有名人とコミュニケーションをしてショッピングを楽しんでいるそうです。

 

つまり、中国においては、アリババ=ショッピングサイト+Facebookのようなコミュニケーションプラットフォームに発展しているのです。

Amazonが新製品で確立したい、コミュニケーションプラットフォームビジネスにいち早く着手して成功しているのは驚きです。

 

世界で発展するネットショッピング

「ネットショッピング市場は世界的に、少なくとも今後5年間にわたって拡大していくと予測。中でも中国は年率20%と、米国や英国の約2倍の成長率を見込んでいる。これは1人当たりの消費額が伸びることよりも、まだオンライン状態になっていない地方都市や農村部の数億人がネットに流入することによるものだという。」(記事より抜粋)

 

私も中国輸入販売ビジネスでアリババから仕入れることが非常に多いですが、そうしたビジネスユーザー以外でも日本人が直接アリババから購入する機会も増える可能性があります。

 

私が何より大きいと感じていることは、世界の工場たる中国の生産企業が、B To Cで世界中に販売を拡大させた場合、あらゆる商品の生産原価がほとんど分かってしまうことです。

アパレルに例えると、日本で安ければ1500円、ブランドならば5000円で販売しているTシャツが、アリババで似たようなクオリティで3元から10元程度(日本円に換算すると51円から170円)で購入ができると消費者がしってしまうとどう考えるでしょう?

「本当にその商品にその代金を支払う価値があるのか?」と考える機会が増えることは間違いないと思います。

食品や車、家などは別として、アパレル・電気機器・嗜好品を取り扱っている小売店は消費者がそのような知識をどんどん身に着けていくことで、さらなる苦境に立たされる危険もあります。

 

さいごに

ネットショッピング業界でのアリババの強さと将来性について、とても勉強になる記事でした。

また、最後に書いたように、消費者が生産原価の知識をつけることについては、別の記事で再度考察したいと思います。

 

ご一読いただきまして、ありがとうございました。

 

 

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