私が読んだビジネス書の中でも1,2を争う良書です。ぜひご一読ください。
ある若者である「僕」が、一人の「老紳士」と出会い成長していく物語です。
老紳士の教えてくれる言葉は、一つ一つが非常に勉強になります。
学習の方法・これからの働き方・ビジネスの起こし方・私生活についてなど、様々なことを教えてくれますが、決して押し付けではないので素直に受け入れることができます。
ポイントは
- 学習は「計画・実行・検証・再行動」のサイクルをいかに早く回すかに習得の有無がかかってくる
- 「失敗」という概念はない。上手くいかなかったやりかたが分かっただけ。なんでも少しずつ修正をしていくことが大切
- 今後は大量生産、大量消費ではのサイクルではなく、循環型の社会に移行していく
- 従来の結婚のスタイルは「終わコン」になりつつある
- AIと共存するためには、共感を中心としたビジネスをしていく必要がある
などなどとても沢山あります。
私が特に気に入っているのは第一章の「学習」に関する部分です。
「頑張っている」や「才能やセンス」なんて不要
老紳士はあらゆる学習のテクニックとしてPDCAサイクルを高速で回すことを勧めています。
また、より効果的に学ぶために
- トラッキング(記録化)
- コーチを付ける
ことを提唱しています。
流れとしては
①大まかでいいので達成までの計画を立てる
②実際にやってみる
③上手くいかなかったところ、上手くできたところ、想定とは異なるところが分かる
④それらを記録に残す
⑤上手くいくために計画を修正してみる。この時に分からなければコーチに聞く
⑥再度、修正した計画を実行してみる
というものです。
老紳士は、「頑張っています!!」という気合をあまり好まず、このようなサイクルを少しずつでいいので回していくことこそが学習に必要としています。
ここで有名なウォーレンバフェットの「スノーボー(雪だるまをゆっくり転がして大きくしていく}」を例に出しています。
この学習プランをプロジェクトとして人生にいくつも立てることで、様々な知識やスキルの習得が期待できます。
皆様もぜひご一読とお試しください。