こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
今回はイケダハヤトさんもVoicyで紹介されていた注目の仮想通貨0X(ゼロエックス)についてまとめました。
0Xとは?
0XはEthereumブロックチェーンベースで仮想通貨同士の交換を行うプロトコルです。DEX(分散型取引所)を作るためのプラットフォームとも言い換えることができます。
簡単な用語解説
Ethereum
ブロックチェーンを利用した分散アプリケーションプラットフォームの一種です。プラットフォームを形作るプロトコルや実装がオープンソースで提供されているため、新たにブロックチェーンを形成せずにアプリケーションの開発が可能です。
ビットコインと異なり通貨の取引のみならず、任意の契約処理をP2Pネットワーク上で正しく動作させることが可能になります(スマートコントラクト)。
かみ砕いて言うと、Ethereumはビットコインの機能に「契約の処理」機能を加えたプラットフォームです。0XはEthereumをベースとしてアプリケーションを動作させています。
DEX(Decentralized EXchange)
分散型取引所。coincheckやZaifといった中央集権型取引所と異なり、中央に運営の管理者を置かない取引所を指します。
中央集権型取引所は個人が仮想通貨を取引するときに取引所に一旦通貨を預けて売買を行います。DEXは個人間で仮想通貨の売買を行うため、取引所の運営にかかるコストやハッキングのリスクを下げることができます。
DEXと異なる中央集権型取引所をCentralized Exchangeと呼ばれ、CEXと略されることもあります。
0Xに関する基礎知識
0Xのトークンの名称はZRXといいます。
売買ができる取引所はBinance、Poloniex、Bitfinexがありますが基本的にJPYベースでの取引はできず、BTCやETHでの取引になります。
2017年8月にICOが行われ、liquiという取引所に上場しました。事前人気も高く、上場した後価格が12倍に上がったことも話題になりました。
0xは僅か3日間で21万円→170万円になるという・・・(購入制限アリ)#ZRX
— DEG (@DEG_2020) August 19, 2017
DEXの欠点を補うオープンコントラクト
先ほど説明したDEX(分散型取引所)はメリットもありますが、同時にデメリットも多く存在します。ユーザー同士の売買をブロックチェーン上で行うため、ブロックチェーンを使うための手数料が高くなり、かつ速度が遅くなることが挙げられます。加えて、DEXを使うユーザーが少なければ少ないほど仮想通貨の取引が少なくなる「流動性」の問題が発生します。(いざDEXを使って仮想通貨の取引をしたいと考えていても、取引をしてくれる相手がいないため売買ができないという状態を指します。)
0XはそうしたDEXの問題を解決するプロジェクトになります。
0Xは買い注文と売り注文の結果のみをブロックチェーンに刻むことで従来のDEXよりも速く、安い取引を実現します。加えてCEXの欠点であるハッキングのリスクも減らすことが可能です。
0Xの機能① リレイヤーを使ったトレード
DEXの問題点を解決する方法として、0Xは「Relayer(リレイヤー)」と呼ばれる人たちが仮の取引所のような役割を担うことで実現します。
リレイヤーは実際の取引の実行はしませんが、買い注文を出した人と売り注文を出した人をオフチェーンでマッチングさせる役割をします。
(引用先:0xホワイトペーパー)
リレイヤーは自身が提供する取引所のようなプラットフォームを使ってもらう際に手数料としてZRXを徴収することでインセンティブを得ることができます。下記が現在0Xのリレイヤーとして公表されているものです。これらのリレイヤーが増えれば増えるほど流動性が高まります。
0Xの機能② リレイヤーを介さないトレードも
ちなみに0Xはリレイヤーを介さない個人間向け取引プラットフォームも提供しています。ERC20トークンであればどの種類でも取引が可能になります。
(参照:https://0xproject.com/portal)
0Xの機能③ 分散型アプリケーションのプラットフォーム
0Xはオープンなコントラクトを提供しているため他のアプリケーションの利用も可能です。
例えば、あるチャットアプリケーションが自分のトークン(ここではトークンAとします)を発行した場合に0Xのプラットフォームを利用することで、ユーザーが毎回ETHを取引所に預けてトークンAを購入しなくても自分のウォレットから直接トークンAを買うことができます。マイナーコインにとって売買の流動性は重要な問題ですが、0Xを利用することでトラストレスな取引が実現されます。
こうした点より、0xは個人間取引よりも分散型アプリケーションプラットフォームとしての価値の方が将来性が高いように思えます。
既に0xのプロトコルを実装しているdAppsは下記のリストになります。
(参照:https://0xproject.com/portal)
0Xのまとめ
- 従来のDEXの欠点を解決するオープンなプロトコル
- オフチェーンによるトラストレスな取引が可能になる
- リレイヤーによる流動性の確保がされている
- dApps向けにオープンにされているためアプリケーションプラットフォームとして拡大していく
0xの将来性について
まずZRXの値上がりについてですが、これはリレイヤーがZRXをホールドするインセンティブによって変わってくると思います。リレイヤーが手数料として徴収するZRXですが、ホールドする理由が特になければ入手後売却をするため価格は上がりにくいです。しかし、0Xは運営の投票をZRXに応じてできるようなので、0Xのプロトコル利用が拡大していけば、ZRXを持ち続けるメリットが大きくなり価格も上がっていくことが予想されます。
しかし、仮想通貨の基軸通貨であるBTCやETHの価格の影響は大きく受けるため、それら通貨の価格が暴落すると引きずられて価格が落ちるリスクもあります。
プロジェクトとしての将来性は十分にありますが、仮想通貨のアセット内での分散投資先としての役割は期待できないと思います。
ZRXの1か月チャートは下記の形になります。
(参照:https://www.coingecko.com/ja/%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88/0x/jpy)
コインチェックのハッキング事件のあと価格を上げています。これはCEXへの信頼性が揺らいだため、DEX銘柄に資金が流出した現象です。しかし、その後仮想通貨全体の値下がりと同じように暴落しています。
おすすめのZRXの購入方法
2018年2月現在、日本の取引所でZRXを購入することはできません。
以下の手順で海外の取引所から購入できます。
ここでは有名なBINANCE(バイナンス)での購入の流れを説明します。
- 仮想通貨取引所Zaifに登録する(本人確認に数週間かかるのでお早めに‼)
- ZaifにJPYを振り込み、ETH(Ethereum)を購入する
- BINANCE(バイナンス)で口座開設をする
- BINANCEのETHアドレスにZaifから送金する(必ずETHのアドレスに送るように注意してください)
- ETHでZRXを購入する
*BINANCEで購入する場合は手数料が安くなるBNBコインを先に購入しておくことをおススメします‼
ご一読有難うございました。Zaifの口座開設は下記リンクからできます‼