学生のときにこの本を読んでおきたかった…。
インデックス投資で資産を増やすのが最適解
◆金融のど素人でもプロと互角以上に戦える
インデックス投資の入り口から出口戦略まで一挙解説!もっともポピュラーなのが株式投資ですが、
ハイリスクなギャンブル的要素が濃いものです。◆では、できるだけリスクなく
「お金を安全に増やし続ける方法」はあるのでしょうか?
あります。
それが「インデックス投資」です。(引用先:http://amzn.to/2DPJJJR)
基本的な用語解説です。
インデックス投資:「TOPIX」や「日経平均株価」、「ダウ平均株価」などの株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法
アクティブ投資:市場や投資銘柄に対するさまざまな調査結果や予測を基にして、市場の平均的な収益率を上回る運用成果をあげようとする投資方法
本書はインデックス投資を継続して行うことで、細かい値動きの確認や売買の繰り返しをしないで資産を増やしていく方法を説明しています。
一見、インデックス投資の方がアクティブ投資に比べて”ローリスク・ローリターン”な印象がありますが、そんなことはありません。
国内株式クラスのアクティブファンドのインデックスファンドに対する勝率は、1年で26%、3年で33%、5年で39%、10年でも32%しかなく、全期間をとおして20~30%台の勝率しかありません。つまり、アクティブファンドの70~80%はインデックスファンドに負けているということになります。 インデックスが市場の平均だとすると、アクティブファンドの勝率は50%程度になると思いませんか。だって平均なのですから。しかし、実際は70~80%のアクティブファンドがインデックスに負けてしまうのです! この傾向は日本だけでありません。世界的に同じ結果が出ています。
世界中で、大半のアクティブファンドがインデックスに負けています。 私たちはインデックスの「市場平均」という語感から、インデックスファンドをついリターンも平均的なしょぼいものと思ってしまいますが、実際は直感に反して、アクティブファンドの方がしょぼいものが多いのです。 アクティブファンドがインデックスに負けてしまういちばんの理由は、手数料(コスト)が高いことだと言われています。 しかも、日本の投資信託のコストは、米国に比べて割高にあります。 金融庁が公表している「金融レポート(2016年9月)」の「規模の大きい投資信託の日米比較(純資産額上位5銘柄)」によると、まず日本は上位5銘柄すべてがアクティブファンドです。
多くの証券会社が主張しませんが、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方が成績が良いことが証明されています。
証券会社が窓口で勧める多くはアクティブファンドですが、これは手数料がインデックスファンドに比べて高額のため、証券会社として”儲かる・旨味のある”商品のためお客さんに勧めています。しかし結局は手数料が高い分、わたし達に戻ってくるリターンは少なくなり、運用成績もインデックスファンドに比べると低くなる傾向になりますのでネット証券でインデックスファンドに投資するのが最適です。
投資方法は積立運用が最強
インデックス投資に加えて”積立での運用”をするとその力は非常に大きいものになります。
インデックスファンドの購入方法については、本書では「積み立て投資」をおすすめします。 積み立て投資は、定期的に、たとえば毎月、一定金額で同一の投信を購入することを継続します(これを「ドルコスト平均法」といいます)。 毎月購入するので、購入価格が平準化され、市場が最高値のときにまとめて投資してしまうことや、最安値のときに買い損ねてしまうことを避けることができます。 また、市場が変動していくなかで、毎月同じ金額で購入していくので、株価が高いときには少ない量の投信を買い、株価が低いときには多くの量の投信を買うことになります。そのおかげで、一定の数量を定期的に購入する方法よりは平均購入価格を下げることができます。
もうひとつ、積み立て投資のベースとなる重要ポイントがあります。積み立て投資は、買い方の説明しかありません。買いと売りをセットにして売買を重ねる投資法ではありません。 基本的に買い持ち(バイ&ホールド)が特徴です。 つまり、寝かせて増やすわけです。 当然、投資対象は買い持ち(バイ&ホールド)でも利益が出るものが合っています。 投資対象が個別株の単一銘柄では、倒産して無価値になってしまう可能性があります。企業の業績や株価をつねにチェックし、状況に応じて売買する必要があり、そう簡単に寝かせておくわけにはいきませんが、たとえば、投資対象が「世界経済の成長」だったらどうでしょうか。 世界全体が同時に崩壊してまったくの無価値になってしまうことはあり得ません。 つまり、世界中に分散された株や債券のインデックスファンドこそ、積み立て投資に最適なのです。
「今は株価が下がっているから買い時だ」とか「高値だから売り時だ」と売買のタイミングを図ることをしなくても、世界経済の成長に合わせて資産を増やしていく方法はわたしのようなサラリーマン投資家には時間もかからずストレスも少ないので非常に助かります。
しかもこの方法だとリーマンショックや東日本大震災のような突発的な暴落局面でも安心して過ごすことができます。常に株価の動きをチェックして仕事をするのはストレスがかかりますし、その売買のタイミングかは絶対に分からないのでほったらかしで運用することで楽になります。
まずネット証券の口座開設をしましょう
具体的にインデックス投資を始めるときには、まずネット証券の口座開設をしましょう。
著者もおススメしていて私も使っている「SBI証券」と「楽天証券」が最適です。その中でインデックスファンドに投資をしましょう。可能であればその口座で「NISA」か「積立NISA」の口座を開設して運用すると一定金額まで運用益が非課税になるのでお勧めです。
しかし、NISAも積立NISAも使ったほうが絶対に良いですが作ることで投資を始めるのが面倒になってしまってやらないと本末転倒です。NISA口座はいつでも開設ができるので「慣れてきたらNISAで運用する」と覚えておくのに留め、積立投資を早めに始めるほうが個人的には良いと考えています。
投資の基本を学べる良書でした
本書は「インデックスファンドに積立投資を行う」という投資の基本をしっかり学べる良書でした。
この基本を分かっていれば銀行の窓口にいって高い外資系投資信託なんてやらなくてすんだのに…泣。なんの分野でもそうですが、まずは基本を学んで実践してから個人のスタイルを作っていくのが大切です。投資については変に目利きをして割安な株を買おうとチャレンジすると難易度が跳ね上がります。私も含め初心者で相場を読むセンスも経験もない人は5~10年インデックス投資を続けて自分の資産を増やしてから自己流の投資を始めるようにしましょう。
投資についての知識を身に着けるのは早ければ早いほど有益なので学生のお子さんへのプレゼントにもおすすめです。お金は何歳になっても必要なものなので勉強したら一生物ですので是非一度読んでみてください!