こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
最近トレンドのdApps(分散型アプリケーション)ゲームの特徴について、良い記事を見つけたのでシェア&解説をしていきます。

本記事のまとめ
今回の記事はこんなことについて書いています。
- 世界のビデオゲームユーザーは22億人以上いて、10億$を課金している
- 現在のゲームではユーザーは入手したデータの所有権を持っていない
- 現在のゲームは1つのソフトの中で完結しているため他のゲームとのアイテムの互換性が低い
- ブロックチェーンを使ったゲームはこれらの問題を解決して新たな市場を生み出す可能性がある
それぞれ簡単に解決していきます。
所有権とライセンスの問題
例えば、あなたがゲームに課金しアイテムを手に入れたとしても、そのアイテムの所有権はゲーム会社側にあります。
ゲーム会社に何らかの理由でアカウントを停止されてしまった場合はそのアイテムを現実に取り出すことは不可能です。大きな金額を課金し、時間を費やしたとしてもデータはあくまでゲーム会社の保有しているデータだからです。
アカウントを停止されること以外にも、貴重なアイテムデータをハッキングによって盗まれたりコピーされるリスクも現在のゲームでは起こりえます。初代ポケモンでモンスターのトレード中に通信ケーブルを引っこ抜くとポケモンがコピーできていたのと同じ感じです。
ゲーム内の資産はあくまでデータであり、現在の仕組みでは経済的な資産として認識するのが難しい。ゲーマーのようにゲームだけをしていると廃人扱いされるのも、費やした時間で生み出したものが何の価値もないからという捉え方もできます。
ゲーム同士の互換性の問題
現在のゲームは基本的には一つのソフト内で完結しています。モンスターハンターのように、『1のデータを2に引き継げる』ようなシステムはありますが、全く異なるゲーム内の資産を他のゲームで使うことはできません。
ドラゴンクエストのゴールドをファイナルファンタジーのギルに変えることができません。ネット上にはゲームのデータを売買してお金にできるサイトも存在しますが、あくまで『ゲーム①のデータを売却⇒日本円に変える⇒ゲーム②のデータを買う』といった面倒なやりとりになります。
ブロックチェーン×ゲームでこれらの問題は解決するのか?
では、ブロックチェーンをゲームに実装すればこれらの問題は解決するのでしょうか?
答えとしては『現在は不可能だが、プラットフォームが進化していけば可能になる』が現在のところ正しいです。
ブロックチェーンを用いた場合、ゲーム内のデータはコピーや偽造が不可能です。また、アカウントを停止されたとしても、デジタルアセットなので新たなアカウントに移してしまえば問題なく利用できます。
マンガ『遊戯王』の「世界に3枚しかないレアカード」もブロックチェーン上のデータならばコピーが不可能なため、所有者は持っていない人に比べて大きな価値を持つことになります。
互換性の問題も、ゲーム内通貨をトークンに変換できるのならば古いゲームの資産を売り払って、新しいゲームのアイテムを購入することも可能になります。
一見するとブロックチェーンをゲームに用いることで『ゲームをすること』自体が価値を生み出す生産活動として成り立つように見えますね。
実際には、
- トランザクション手数料の問題
- 異なるトークン同士の交換コストの問題
- 良質なコンテンツ不足
といった問題がありブロックチェーン実装型のゲームはまだまだ普及するに至っていません。
しかし、『Nova Token』のようなカードゲームでは近い将来ブロックチェーンが実装される予定ですし、『Bit Pet』ではすでにEthereumを実装してキャラクターの交換・売買が行われています。
2018年~2020年位にはユーザー数も増え、優良なコンテンツも増えていくと予想できます。
そうするとゲームは楽しむだけのものから、時間やお金を投資して資産を増やすビジネスに近づいていきます。
ゲームだけして暮らしていくのが楽しいのか辛いのかは個人的な趣向の問題ですが、収入を得る手段が多様化していくのは非常に良いことだと思っています。
インターネットが普及してブロガーやアフィリエイターが生まれたように、ブロックチェーンが一般化してプロゲーマーやdApps投資家なんて職業が生まれてくると思うとワクワクします。
ご一読有難うございました。