こんにちは。シロガネです。
資産運用を始めたころは知識もなく、銀行の窓口に行って言われるがまま勧められる投資信託を購入していました。いま考えると良いカモでした笑
でも今なら少しはマシな判断ができると思いますし、これから資産運用を始める方に同じ思いをしてほしくないので、資産運用の選び方と運用についてお話したいと思います。
大前提の考え方
まず、投資信託を選ぶときの前提となる考え方についてご説明します。
こちらはシンプルで、
- 長期(10年~20年)のスパンで考える
- 余剰資金で行う
- 複利効果を活かす
- 手数料を低くする
ということです。この3つの考え方をまず頭に入れておいてください。そうすると、どの銘柄がいいか?やどのくらいの頻度で資産の確認をすればいいか?といった細かい疑問の答えが出てきます。
長期のスパンで考える
ながーい目線で資産運用を考えていきましょう。私も始めたときは、”一年間で100万投資して10%の利回りで運用して~”みたいな短期的かつハイリスクな考え方で投資をしていました。しかし、初期投資の金額が100万や200万程度では短期的な運用で成果を出すことは基本的には難しいと考えてください。だって何億、何兆円と巨額の資金を動かして利益を出ているファンドマネージャーたちが本気で利益を出そうと闘っている市場の中で、初心者が100万程度の資金で大きな利益を出すことができるわけありません。むしろいいカモにされるだけです。
あなたの余剰資金が1000万以上あり、そのお金がなくなってもいいと考えられるならば、年利10%のハイリスクで運用することも選択肢にありますが、そうでないなら短期的に利益を出すことはまず頭から話したほうが賢明です。
まず、10年後や20年後にお金が勝手に増えて余裕ができたらいいな、といった長期的な頭に切り替えるところがスタートです。
余剰資金で行う
これはイケダハヤトさんがよくブログで書かれていますが、直近の生活に必要な資金を運用に回すことはしないでください。
【解説】若者世代におすすめの資産形成術「積立投資」について語ろう。
生活に必要なお金を運用に回してしまうと、毎日毎時間相場のことを気にしている必要が出てきます。デイトレーダーでもない限り、ほかの仕事で生活をしているわけですから、相場が気になって本業がおろそかになってしまったら本末転倒です。あくまでそのお金が無くなっても直近(3か月から半年)は生活に困らない余剰資産を運用に回すようにしてください。
その余剰資金が100万円にも満たない場合は、まだ運用をする段階ではなく、少しずつお金を貯める努力がまず必要になります。厳しい話ですが、それすらもできない人は資産運用をやらないほうがベターです。
複利効果を活かす
複利効果とは運用で得た収益をふたたび投資することで、いわば、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。まさに”雪だるま効果”である本ブログのタイトルの通り、雪玉を転がしてどんどん大きくしていくイメージです。下記は単利(収益を再投資しない)と複利の差を表にしたものですが、効果の差は一目瞭然ですね。
(参照:5分でわかる!複利効果とは 〜ドルコスト平均法と一緒に考える〜)
複利効果は人類史上最大の発明と呼ばれるほど優れたもので、ウォーレンバフェットも資産運用は複利効果を前提に行うように推奨しています。
では具体的に複利効果で運用できる投資信託って何なの?という疑問が出てくると思います。
その答えは、”分配型ではなく、再投資型の投資信託を選ぶ”ことです。投資信託には2種類あり、
- 分配型⇒決まった期間で、購入口数に応じて収益を分配するタイプ。毎月分配型という毎月配当をくれる投資信託は日本で非常に流行しました
- 再投資型⇒収益を分配せずに再投資に回すタイプ。複利効果の恩恵が受けられます
長期的にみたら明らかに得する再投資型よりも、分配型のほうが流行していた理由は金融機関の儲けが多いからにほかなりません。毎月分配型は支払った元本を切り崩して配当を出している場合も多く、仕組みが複雑なため手数料が発生する頻度が多くなります。金融機関は手数料=儲けなのでなるべく毎月分配型を窓口で積極的に販売します。そのときに、”(毎月の配当を含めると)年間の利回り12%です!”と利益がでるように言いますが、実際は複利効果もなく手数料も高い、投資家からは損をする商品になります。
私は最初、メガバンクの証券会社に行って、海外の高利回りの毎月分配型の投資信託を買い、後からとても後悔した経験があります・・・
皆さんはご注意くださいね。
手数料を低くする
投資信託の手数料は非常にわかりにくく、実感もしにくいですが低ければ低いほどよいと覚えてください。長期的な運用の際には手数料が大きな差になります。とはいっても個別の銘柄の手数料を細かく確認するのは面倒、という方には1点だけ、”証券口座の窓口では購入しないでネット証券で購入する”とだけ覚えておいてください。基本的には人間が介在すると手数料が高くなることが多く、購入するつもりのない金融商品を買わされる恐れもあるためです。
結論 積み立て投資でインデックスファンドが王道
これまでの、
- 長期(10年~20年)のスパンで考える
- 余剰資金で行う
- 複利効果を活かす
- 手数料を低くする
を考慮した結果、最も合理的な選択は”積み立て投資でインデックスファンドを購入する”ことになります。
積み立て投資とは、毎月決まった金額を投資することで、ドルコスト平均法のメリットがあります。また、投資を続けることに自分の意志が不要になるのも大きなメリットです。
インデックスファンドとは、日経平均といった市場の平均と同じ動きをするように構成された投資信託です。こちらはファンドマネージャーの力量に左右されにくく、あくまで市場の動きと連動しているため手数料が低くなるのがメリットになります。
あなたが今日から資産運用を始めるのならが、ネット証券で口座開設し、毎月の余剰資産をインデックスファンドに積み立て投資するのが最適解です。
逆に言えば、証券会社の窓口にいって、なけなしの生活資金を分配型のアクティブファンドに全額一気に投資するのが最悪の方法なので覚えておいてください。
そして、投資した運用結果は毎月1回確認する程度でokです。逆に毎日相場が気になってスマホで確認しているようだと危険信号です。あくまで長期的に運用で、複利効果を使い時間を味方につけることを忘れないでください。
これらの大原則を守っていれば、仮にリーマンショックのような大きな市場の暴落が起きても、一喜一憂せずに安心して仕事ができます。そうして本業で稼いだ余剰資金をさらに運用に回してください。早めに運用すればするほどメリットが大きいので、まだ資産運用を始められていない方は、大原則を守って安心して投資を始めてみてくださいね。