こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
『ロボアドバイザーと投資信託、どちらで始めるべきですか?」という質問をよく聞かれます。
どちらも優れた資産運用の手法ですが、私の個人的な考えを今回の記事では解説していきます。
資産運用を始めるときに『どの金融商品に投資をしたらいいのか?』と初心者の人は悩むと思います。
話題のロボアドバイザーか種類が豊富にある投資信託か。どちらを始めればいいのか悩むのも仕方ありません。
わたしはロボアドバイザー・投資信託どちらでも運用をしてきたので、その感想も踏まえて分かりやすくお話していきますね。
この記事でわかること |
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あなたに合った資産運用を試してみてください!
初心者にロボアドバイザーを勧める理由
資産運用を初心者には、わたしはロボアドバイザーをおすすめしています。
その理由はシンプルで、『知識がなくても簡単に資産運用を始めることができるから』です。
資産運用を始める人の目的はつまるところ、『自分のお金をもっと増やしたい』だと思います。
けどそれと同時に、損することや投資したお金がゼロになってしまうことは避けたいですよね。
この矛盾する2つを成り立たせる、つまり『リスクとリターンのバランスをとる』ためには資産運用のテクニックが必要です。
このテクニックはポートフォリオ(資産配分)のバランスだったり、損切りのタイミング、下落時の買い増しなど。とても複雑で知識も経験も必要なので初心者クラスの人間がやるのは無理です。
わたしも大学生のときに資産運用を始めようとましたが、全く知識がなかったので何から始めていいのか分からず銀行の窓口に相談しに行きました。
その時に銀行員に勧められるまま、毎月分配型の投資信託を20万円分買ったのは私の黒歴史です…。
その点、ロボアドバイザーなら知識がなくても簡単に始めることができます。
しかも難しい運用はすべてAIに任せ、ほったらかしでお金を増やすことが可能です。
これが初心者に人にロボアドバイザーをおすすめする最大の理由ですね。
ロボアドバイザーのメリット・デメリット

ロボアドバイザーのメリットについては最大手のウェルスナビを例に出して解説していきます。
ロボアドバイザーのメリット
ロボアドバイザーを始めるのはとても簡単
これは初心者には大きなメリットだと思います。
ロボアドバイザーも投資信託もオンライン上で口座開設ができます。
しかし、多くの証券会社はインターネットでの登録のほかに本人確認書類の郵送や認印の提出が必要で口座開設には1~2週間以上かかります。
ウェルスナビだとインターネット上で本人確認が完結することができ、最短2営業日で口座開設ができます。
始めたいと思った時にすぐスタートできるのは嬉しいですね。
口座開設をするときに1分程度で終わる質問に答えると、あなたのリスク許容度が判定されます。
この質問の回答によってあなたの好みに応じた資産運用をAIが用意してくれるので「どの銘柄を買えばいいのか」と悩むこともありません。
(私のリスク許容度は5段階中5とハイリスクハイリターンな投資を好む傾向です)
『金融商品や投資についてよく知らないけど資産運用をやってみたい』という人には大事なメリットですね。
リバランスや税金の最適化をおまかせでやってくれる
続いて運用中にどれだけ手間が少ないかについてです。
先ほど言いましたが、ロボアドバイザーはAIが投資する銘柄を選んでくれるので自分で投資先を選定する必要はありません。
しかし後述しますが、ロボアドバイザーと同じ銘柄を選んで投資信託で運用することも可能です。
具体的にはロボアドバイザーが投資しているETF(上場投資信託)をネット証券で見つけて投資します。そうすればロボアドバイザーと同じポートフォリオを組むことができます。

じゃあロボアドバイザーって必要ないんじゃない?

運用しているときに必要な手間を効率的にやってくれるのがロボアドバイザーのメリットなんだ!
自分でやるのはとても面倒で大変だけどロボアドバイザーだったら自動でやってくれること。
それは下記の2つです。
リバランス:運用中に崩れた資産配分のバランスを整えてくれる
税金の最適化:税金が一定額を超えたときに含み損と相殺することで翌年以降に繰り延べる |
働きながら資産運用をしている人がこまめにリバランスをしたり税金を最適化するのはとても面倒です。
運用中のこうした作業もロボアドバイザーなら自動的にやってくれるのは大きなメリットですね。
ロボアドバイザーのデメリット
手数料が高い
『ロボアドバイザーは手数料が高い』
これはよく言われることですが、ロボアドバイザーは一般的な投資信託に比べると手数料が高いことが多いです。
主力のロボアドバイザーの『ウェルスナビ』や『テオ』は年間の運用額に対して1%が手数料として取られます。
上場投資信託(ETF)は手数料となる『信託報酬』がとても安く、平均的なもので0.1%~0.5%なのでロボアドバイザーの半分程度で済みます。
ロボアドバイザーが投資しているETFは個人でも買うことができるのに、倍以上の手数料を支払うことになるため、『ロボアドバイザーの手数料は割高だ』と言われるのです。
ただ、ETFについては株と同じように売買の度に手数料が数%かかるのに対して、ウェルスナビやテオは売買手数料が無料です。
そして、ポートフォリオのリバランスや買い増し時でも手数料がかからないため、一概に手数料が高いとは言えないと個人的には思います。
ロボアドバイザーはNISAを使えないものが多い
これも大切なポイントです。
ロボアドバイザーの多くは非課税制度のNISAや積立NISAを使うことができません。
具体的には松井工房のような運用自体は自分で行うけど、ロボットがアドバイスだけしてくれる『アドバイス型』はNISA制度を利用できます。
しかし、ウェルスナビやテオのように完全に運用を任せる『投資一任型』ではNISAは使えません。
非課税制度を利用したい場合はロボアドバイザーではなく、投資信託に投資する必要があります。
投資信託のメリット・デメリット

最初はだれでもロボアドバイザーを使うのがいいんじゃないの?

人によっては投信信託に投資するのがいい場合もあるよ!
ここからは投資信託のメリット・デメリットについて解説していきます。
基本的に、ロボアドバイザーのメリット・デメリットが入れ替わる形だと思ってください。
投資信託のメリット
自分でポートフォリオが組める
投資信託で資産運用をすれば、自分の好きなようにポートフォリオ(資産配分)が組めます。
ロボアドバイザーは誰でもある程度の利回りで運用ができますが、逆に言えば平均的な儲けしか期待できません。

ロボアドバイザーの平均的な利回りってどのくらいなの?

だいたい年間4%~6%くらいの利回りだよ!
年によって変わるけど平均するとこの位に落ち着くんだ。
例えばわたしが投資している『ひふみ投信』だと直近の5年間の利回りは20%を超える高パフォーマンスです。
ひふみ投信のようなアクティブ型の投資信託はファンドの運営者によって成績が大きく変わります。
ファンドの運用担当者が自らの相場観や運用方針などに基づいて投資する銘柄を決定し、あらかじめ定めたベンチマーク(運用する上で目標となるもの。具体的には日経平均株価などの株価指数)よりも高い収益率を獲得することを目指す株式投資信託、あるいは投資会社。
(引用元:コトバンク)
ですので、ファンドによっては平均よりも低い儲けしか出せない場合もありますが、運用が上手なファンドの場合は大きい利回りが期待できます。
投資信託は種類が豊富なので他にも様々な銘柄がありますが、自分でリスクを考えてポートフォリオを組めるためロボアドバイザーよりも大きく儲けることができる可能性があります。
手数料が安いものが多い
先ほど書いた運用中の手数料については投資信託の方がロボアドバイザーよりも安いケースが多いです。
ロボアドバイザーが実際に投資しているETFはネット証券でも買えるため、自分で選んで購入するほうが手数料が安くなる傾向にあります。
自分の投資する銘柄がすでに決まっていて手数料が安い場合は投信信託を直接買うほうが良いと思います。
投信信託のデメリット
始めるのに手間と時間がかかる
投資信託を始めるためには少し手間と時間がかかります。
ロボアドバイザーのように口座開設して入金すれば始めれるわけではなく、銘柄を選んでいくら投資するのかも自分で決める必要があるからです。
初心者のひとは数多くある投資信託の中から自分に最適なものを選んでポートフォリオを組むのは難しいでしょう。
わたしも投資をはじめたときは『自分の投資した銘柄は儲かるのか?もっと手数料が安くて良いものはなかったのか?』と考えてしまい、なかなか始めることができませんでした。
資産運用は早く始めればその分儲かる可能性が高くなるので、選択肢が多すぎて迷ってしまう投資信託は初心者にハードルが高いと思います。
手数料の内容が複雑
ロボアドバイザーに比べて投資信託の手数料は安いものが多いです。
しかし、投資信託の手数料形態は少し複雑なので注意がいります。
投資信託にかかる手数料は『信託報酬』『信託財産留保額』『解約手数料』『売買手数料』『その他手数料』といろいろな種類のものがあります。
たとえば、購入するときの手数料がゼロの投資信託でも、信託報酬が年間2%以上かかる場合はコストが高すぎますよね?
銀行や証券会社の窓口や営業マンは高い手数料の投資信託を販売することが第一目的なのであの手この手で手数料の高さをごまかす場合があります。
初心者がこうした手数料の種類を理解してきちんと低コストの投資信託を選ぶのは難しいと思います。。
ロボアドバイザーの始め方はこれでOK!
では実際にロボアドバイザーでの資産運用を始めていきましょう。
ロボアドバイザーの始め方はいたってシンプルです。ウェルスナビを例に出して説明すると、
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これでOKです。
毎月の積立額を増やすことも、反対にお金を引き出したり解約するのもサイト上ですぐできます。
まずは無理のない余裕資金で運用を始めてみましょう。
投資信託を上手く併用しよう
ロボアドバイザーをやりながら投資に興味が出てきたら、同時に投資信託での運用も検討してください。
例えば『もっと国内の株式に投資したい』だったり『将来性のあるテクノロジー系の株式に投資したい』など自分の興味のある分野のファンドを探してみましょう。
投資をすることで市場の値動きや会社の業績に興味を持つきっかけになるのでおすすめですよ。
ただし、手数料や投資信託の内容をよく知らないまま投資をするのは避けたほうがいいでしょう。
資産運用は5年~10年の長い期間で利益を出すものなので、よく知らないものに投資をすると価格が下がった時に焦って売却してしまい損をすることがよくあります。
わたしも初心者のころに適当に買った投信信託がすぐに値下がりしたので怖くなって売却してしまった経験があります。
自分の選定に自信が持てない場合はロボアドバイザーでの運用額を増やしたほうが無難でしょう。
ロボアドバイザーと投資信託の比較まとめ

ロボアドバイザーと投資信託の違いがよく分かったよ!

自分のレベルにあった資産運用にチャレンジしてね!
今回の記事をまとめるとこんな感じです。
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いかがでしたでしょうか。
ロボアドバイザーも投資信託も一長一短があります。大切なのは自分の投資のレベルに合わせて最適な運用をすることです。
初心者にはロボアドバイザーを勧めましたが、『自分はこの投資信託で運用するのがいいと思う!』という考えがあっても、もちろんOKです。
ぜひ資産運用をこれから始める方の参考になれば幸いです。
資産運用は銀行にお金を眠らせておくよりもずっとおトクで面白いものですよ。
さっそく資産運用をはじめてみましょう!