こんにちは。シロガネ@SNOWBALL EFFECTです。
先日、「LINEがトークンを発行したらこんなビジネスが考えられる」という内容の記事を書いたところ好評だったので、別の企業で同じテーマを考えていきます。

Facebookがトークンを発行したらどんな感じになるか?
参考にしたのはこの記事になります。

FacebookのMark Zuckerbergが昨年末に分散技術へのコメントをしたことを題材にBigchainDBのCTOが書かれています。
ちなみにMark Zuckerbergのコメントがこちらです。
“With the rise of a small number of big tech companies … many people now believe technology only centralizes power rather than decentralizes it.”
Facebookは仮想通貨やビットコインの広告を禁止しましたが、現状の広告収益のビジネスモデルだとユーザーにとって不利益になる広告が流れてしまい詐欺や犯罪の温床になってしまう懸念が叫ばれています。

このような問題の解決案として「Facebookトークン」の発行が一つ挙げられています。
具体的には、
- Facebookトークン(以下FBトークン)を発行する
- 株主に多くを配布する
- 残りはFacebookとFacebookが設定した評価基準に基づき、個々のユーザーのコンテンツや活動に応じてFBトークンを配布します
- Facebookに広告を出すためにはFBトークンでの支払いを義務付けます
- そうするとFBトークンに価値が生じるため、ユーザーは良質なコンテンツを配信し続けるインセンティブが発生します
- Facebookの株主も、配布されたFBトークンの値上がり益が期待できるためユーザーにとって不利益になる広告収入に依存する必要がなくなる
といった内容です。
IT企業の収益モデルが変化してくる
従来グーグルやFacebookは広告収入を主な収益源としてきましたが、こうしたトークンエコノミーを始めると変わってくると思われます。
むしろ、「ユーザーが見たくもない広告」よりも「ユーザーが求めているコンテンツ」の方が企業と株主にとって収益源になるイメージです。
YouTubeなんかはすぐトークンエコノミーを作れそうですね。
他にもFBトークンの活用方法を考えてみました
私が思いついたのは求人情報機能にFBトークンを利用する方法です。
Facebookはアメリカで求人情報を掲載できるサービスをスタートしています。現在は転職関連のSNSだとリンクドインが圧倒的なシェアを占めているのでそこに切り込んでいる感じです。

求人情報も広告同様FBトークンでの支払いに限定すると面白そうです。Facebookは自社のコンテンツからの転職者実績をもとにFBトークンを企業に配布することで採用数の多い企業の求人が多く見られることになります。
ユーザーはコンテンツによってFBトークンを得ていますが、トークンを使ってFBの転職エージェントを利用できるサービスを使えるようにするのも面白いと思います。
今まで見過ごされてきた「価値」がお金に変わる
こんな感じでFacebookがトークンを発行すると様々なビジネスモデルが生まれそうです。
最も大切な点は、「今までお金に換算されにくかったFacebookでの活動やコンテンツ配信がFBトークンという形でお金に変えることができる」という点です。
これは幅広い分野で言えることですが今後さらに増えてくるでしょう。
有名なユーチューバーの方もプラットフォームの広告収入だけでなく、活動に応じたトークンをもらえるほうが良質なコンテンツを作り出すモチベーションも高くなると思います。
新しい経済の形になりそうで楽しみですね。2020年位に実現されるかと思います笑。
ご一読有難うございました。